【北海道庁に聞く!北海道の医師不足事情の深刻な状況】

北海道内の医師数は約9割が市部に集中しており、医師の約半数を札幌医療圏が占めています。
国土の約5分の1を有する広大な北海道において、医師の不足や地域偏在が深刻な状況となっており、地方の中核的病院においても医師不足が深刻化しています。

医師が不足する地方の病院の多くは、常勤医が少なく、本州などから月に数回来てもらう勤務医に、多額な報酬を払ってなんとか運営しているのが現状です。
北海道庁としても、東京事務所を起点として道外医師の確保に動いていますが年間数人程度のため、医師専門の有料職業紹介事業を営んでいる「PLUG」と新たに提携し、本州の医師へ北海道の現状と北海道の魅力を伝え、常駐医としても迎え入れるための取り組みを平成29年3月から開始しました。

北海道に永住のご提案ではありません。1年でも2年でも。

北海道では道内の市町村立病院などで勤務を考えておられる道外の医師を対象に、地域医療視察・体験を行っています。自然、食の幸、アウトドア、スローライフなど盛りだくさんの北海道で、実際にまちの雰囲気や病院、診療所をご覧になってください。

医師にも様々な個人的な事情があります。このご提案は北海道へ永住してほしいということではありません。それぞれの事情にあわせてご相談に応じます。

日程や視察・体験場所は、ご希望に沿いながら決めることとしておりますので、お気軽にご連絡ください。

【「私の故郷を救いたい」PLUG社長の思い】

医師専門の有料職業紹介事業を営んでいる「PLUG」の社長の伊藤康雄です。

私は北海道北見市出身で、歯科医の父親の影響もあり医師の道を目指しました。

都内、埼玉県で研修医生活を終えた後、選んだ道は故郷・北海道の斜里町での医療活動でした。斜里町は知床半島を羅臼町と2分する自治体で東西65kmにおよびます。65kmというと東京駅から相模湖までの距離です。イメージとしては、まさにテレビドラマの「ドクターコトー診療所」を想像してしまう人もいるでしょうが、決してそうではありません。施設や医療機器なども充実しています。ただ、それを扱う医師が不足しているのです。実際に地域医療に携わると、地域の方との触れ合いや、医師が地域に常駐することで地域全体の安心につながることを実感する等、医師としての原点に立つことができました。

また、実態として都市部の病院に比べても給与や勤務形態など労働条件に恵まれていると思います。医師が少ないため激務を想像しがちですが、一般的な中規模以下の病院では都市部の総合病院に比べ労働時間が短いことがほとんどです。

私は、北海道の医療の現状と都市部の医療事情を考え、医師だからこそ故郷を救うことができるかもしれないと思い、2年前に「PLUG」を立ち上げました。しかし、この現状は一人の力ではどうにも出来ないと感じ、北海道庁と協力関係を作り地域医療セミナーの開催等、新たな取り組みを始めました。「地域に医師がいること」が大切なのです。総合病院での勤務や都会の生活に少し疲れて、田舎でゆったりとした時間を過ごしてもいいとお考えの先生方、開業資金を貯めたいとお考えの先生方に数年だけでも来てもらいたいと思います。

【北海道での医療活動を検討している方に耳より情報です】

3月23日、北海道の医療の現状や働き方に関する講習会を行います!

講師:メディキャスト厚生政策情報センター 山口 聡氏

北海道地域医師連携支援センター 福原 靖博 氏(北海道東京事務所)

主催:株式会社PLUG 共催:北海道

日時:3月23日(木)19:00~20:30

場所:北海道東京事務所(東京都千代田区永田町2丁目17-17)

東京メトロ(半蔵門線・有楽町線・南北線)『永田町駅』 6番出口から徒歩2分

TEL :03-3581-3425(担当:福原)
MAIL:hukuhara.yasuhiro@pref.hokkaido.lg.jp

今後、毎月1回程度のセミナー開催を予定しておりますので、今回ご都合が合わなかった方も、お気軽にご連絡ください。